施術案内
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応急処置

応急処置

スポーツをしている時などにケガ人がでた場合、病院や診療所にかかるまでの間、ケガの障害を最小限にとどめるようにする処置を『応急処置(PRICES処置)』といいます。

応急処置は症状を長引かせないため、少しでも痛みを軽くするため、早期スポーツ復帰のために非常に大切です。
こちらでは、一般的な応急処置『PRICES処置』についてご紹介します。
あくまでも一般的なものですので、症状によって細かな違いがある場合もあります。

応急処置後は、なるべく早く当院またはお近くの接骨院にご来院ください。
また、頭・頚・背部の外傷や大量出血、脱臼・骨折と明らかに分かる変形や、意識消失・ショック状態・重症である時は、すぐに救急車やドクターを呼び、むやみに動かさないようにしましょう。

PRICES処置

安全な場所へ避難する

Protect(保護)安全な場所へ避難する

ゲガをした場合は、まずは安全な場所へ移動しましょう。
移動の際も十分注意を払いながら、受傷部位の保護を行います。
スポーツの最中であれば、その場にいては危険です。
速やかにグラウンド・コートの外へでて、安全な場所へ移動しましょう。

また、移動は十分に注意を払い、ケガを悪化させないように、コルセットで固定するなどの工夫をすることも重要です。

安静にして運動しない

Rest(安静)安静にして、運動しない

仕事や運動をしている際に受傷した場合、動作を中止し安静にしてください。
損傷部位に負荷のかからない体制にしましょう。
ケガした部位とは関係ない部位であっても、体内の循環は良くなってしまいます。
動きたい気持ちは抑え、とにかく安静にして、動かないようにしましょう。

患部を冷やす

Ice(冷却)患部を冷やす

内出血を起こしているので、血流を減少させるためにまずは冷やします。
患部の代謝を低下させることで、炎症を抑えることもできます。
血管は温まると拡張してしまうので、動いてしまうと血流は増加します。
患部をアイシングし、血管を収縮させて血流を減少させましょう。

アイシングには、氷やジェル状のパックなどを用います。冷水を入れたバケツを用いることもできます。
ただし、患部をしっかり冷やすという観点から考えると、冷湿布やコールドスプレーなどはあまりオススメできません。

患部を圧迫する

Compression(圧迫)患部を圧迫する

伸縮性のある包帯やテーピングなどを用いて、患部を圧迫します。
圧迫し出血を減少させることで、内出血によって起こる血腫の形成を抑えます。
テーピングを使用する場合は、アンダーラップやパットで患部を保護します。
圧迫する際は、末梢から巻きはじめるとうっ血を防ぐことができます。
必要以上の圧迫は循環不全を引き起こすので、圧迫後は末梢の血流の確認やしびれなどを確認しましょう。

患部の位置を心臓より高く

Elevation(拳上)患部の位置を心臓より高く

患部が心臓よりも下にあると、血流が良くなり内出血が進みます。
これを防ぐために、患部をなるべく心臓よりも高い位置で保ちます。
受傷部位が上肢であれば、三角巾や布・タオルなどで腕を吊って心臓より高く保ち、下肢であれば横になり椅子やクッションなどで持ち上げると、楽な姿勢で保てます。

患部を固定する

Support(固定)患部を固定する

患部を固定し安定に保つことは、筋肉が再生する初期段階においては効果的です。
また、骨折している場合には不可欠な要素です。
軟部組織の重度損傷の場合は、最長でも48時間の固定が痛みと腫張・炎症の抑制に有効とされています。
クッションやバッグなどを使って患部を支え、安定して楽な姿勢を作れるようにしましょう。

必要に応じて下肢であれば松葉杖やギプスを、上肢であれば三角巾やタオルなどを用いて患部を動かさないようにします。
しかし、長期の固定は筋力低下や関節可動域の減少などが起こる可能性が高くなるため、注意が必要です。